【書と篆刻展】 槇 冬菫

~越の碧につつまれる~

2016年7月27日(水)-8月2日(火)

10:30-19:30(最終日17:00まで)

伊勢丹浦和店7F=プチギャラリー


「相聞 Ⅱ」 篆刻 56x56mm
「相聞 Ⅱ」 篆刻 56x56mm
「相聞Ⅰ」 宣紙・白抜き剤・顔料 280x180mm
「相聞Ⅰ」 宣紙・白抜き剤・顔料 280x180mm

「ささの葉はみ山もさやに……」

このごろ柿本人麻呂の「相聞」という歌で、目を覚ましています。

千原英喜氏の「レクイエム」というCDの一曲で、辺境の地での男女の悲別を題材にした歌物語です。

聴いていると人麻呂の「ことば」を通して、わたし自身が自然と交感していることを感じます。

森羅万象。

人麻呂が感じた歌った世界は、今もたしかに存在しています。

わたしたちは万葉人となんら変わりなく、大きな自然につつまれているのです。

今展のテーマは「越の碧(あお)につつまれる」

青でもなく蒼でもなく碧、富山の海と山の少し暗くて深い碧。

この「碧」をイメージに作品を制作しました。

「ことば」に宿る不思議な力が、文字を通して表現できたらと思っています。

(槇 冬菫)

 



「心経Ⅰ」 和紙・胡粉 227x158mm
「心経Ⅰ」 和紙・胡粉 227x158mm

技法について

【書】

ー紙

宣紙(せんし)を主に使っています。今展では、富山・五箇山の悠久紙や高知のひだか和紙(かげろうの羽と呼ばれるほど薄い和紙)も用いています。

ー墨

唐墨(中国製)、和墨(日本製)ともに使っています。今展では、白抜き剤や顔料、胡粉なども用いています。

 

【篆刻(てんこく)】

ー石

昌化石(中国浙江省昌化市産)や青田石(中国浙江省青田市産)を用いています。今展では産地の異なる40種類の石を刻(ほ)っています。

ー印泥(いんでい=朱肉のこと)

中国製の朱肉=印泥を用いています。油、顔料、もぐさ(よもぎを乾燥させ、裂いた繊維)を練り合わせたものです。

 



篆刻のご注文

槇 冬菫 篆刻の制作を承ります。

 

作品やお手紙を、オリジナルの篆刻印で飾ってみませんか?

日本画や水彩画、絵手紙などの作品や大切なお手紙に、ぜひご自分だけのオーダー篆刻を。

槇冬菫の格調高い篆刻デザインで、お客様の作品や文章が一段と引き締まります。

 

篆刻見本帖を元に、槇冬菫が直接ご相談させて頂きながら、お客様に相応しい篆刻印の制作を承ります。

 

受注期間: 会期中随時 (作家は毎日来場します。)

お値段: 0.9センチ角 12,960円(税込み)~ 

制作期間: 1.5か月~3か月程度

 

ぜひこの機会にご用命ください。

 

印見本及び詳細についてはこちらへ

痴絶(のんき)20x20mm
痴絶(のんき)20x20mm
立坪菫 19x19mm
立坪菫 19x19mm
虫長に(気長に) 18x18mm
虫長に(気長に) 18x18mm
北原白秋「人形つくり」より 55x35mm
北原白秋「人形つくり」より 55x35mm