期間: 12月3日 (水) - 12月9日(火)
時間: 10:30 - 19:30 (最終日は17:00まで)
場所: 伊勢丹浦和店 7F = プチギャラリー
今回の個展では、果実や花、教会をモチーフにした作品に加え、イタリアの田舎町を描いた作品を展示いたします。ぜひご高覧ください。
細迫諭 浦和7回目となる個展です。
細迫さんは凝り性な面が多々あり、料理にしても絵画の材料技法についても、写真撮影や、旅に至ってもとことんまで追求する方です。数年に一度、若い画家を連れてのイタリア旅行は、細迫さんが愛する教会や絵、古い小さな町の風景、そしてワインの美味しいバールなどを若手に紹介するツアーでもあります。数年ごとに実直にイタリア詣でを行っている細迫さんを見ていると、巡礼という言葉を思い出します。
若い頃から自分自身の手で、色々な苦労を乗り越えてきた細迫さんは、いつも穏やかで画家としても人間としても魅力的な方です。お気に入りの赤ワインが少し入ると陽気になり、昔の画家たちの裏話や、使われている技法の話、音楽の話などをしてくれて場を盛り上げてくれます。人を恨まず、蔑まず、我が道を生き続け、ある種ストイックに絵を描き続ける細迫先生、皆に慕われているのも分かりますね。
そんな細迫さんが描く南欧の風景や教会、果実たちは、とても精神性が高く、見ているだけで鑑賞者の心から不純物が消えていくようなものです。果実はどこか聖家族を思わせ、南欧の町に開く薔薇は聖母を思わせます。
クリスマスを目前にしたこの時期、ぜひ細迫諭の聖なる絵画に触れてみて下さい。
2013年の個展の様子はこちら